2024年3月18日月曜日

当チームの中学部の考え

先日、ある方から
「富山市内には今、中学軟式野球クラブチームは1つあるが、2つ目・3つ目のチームが発足させようという話が出てこない。 今の小学生の子が、中学でも野球をしたくても選択肢が少ない」。
という話を聞きました。

「選択肢」という意味では
富山県内には、私が知る限りですが、中学硬式クラブチームは10ほど存在しているかと思います。
硬式チームは、とにかく遠征が多く、お金がかかります。(例で、保護者に寄付金ノルマ10万円を課すチームとか、夏休みに一人当たり30万円ほど遠征費がかかったチームがあります…)
真冬の2月に関西方面に試合に行ったり、キャンプをはったりしています。
私は、「はたしてそれは、体がまだできていない中学生の野球にそこまで大金使ってまで必要なことなのか??」と常々思っています。
お金の面もそうですが、いつ勉強して、いつ野球チーム以外の人と付き合いをする時間を持つのかというくらい、野球に拘束されます。(もちろん、保護者も)
あまり書くと、硬式チームへの批判ともとられるので、この辺で止めておきますが…。
経済的負担と時間を考えると、選択肢から外さぜるを得ない家庭もあるかと思います。

実戦経験も大事ではありますが
高校へ行くと、「チーム全体練習」に使う時間は多く取っても、意外に「自分の課題練習」の時間が取れないという野球部は結構あります。
それと、高校球児でよくあるのが
中学時代に試合はよくこなしてきたが、自分の課題を見つけてそれを克服する練習の仕方というのを学んできていない選手が大変多いです。(特に富山県は非常に多い)

週末の試合でエラーをした、打てなかった、良い投球ができなかった…。
その結果を踏まえて、課題を見つけて、対策と計画を立てて、練習をする。ということを、教えてもらえていないのでしょう。
勝った負けただの、活躍したしてないだの、どうでもいいことに一喜一憂して、やるべきことをやらずに終わっているのでしょう。
そんな感じで、中学3年間を終わるのは大変時間の無駄です。

当チームは、試合をたくさんこなすとか、試合で勝つとかということより、将来のための練習・トレーニングに重きを置いてスケジュールを組むようにしています。
無駄な遠征で時間とお金を使うくらいなら、選手にはしっかり練習をしてもらいたいと考えています。
 
「市内の子のみで編成されたチームでなければエントリーさせません」と、富山県中学校体育連盟のルールらしいですが、そのような「いったい誰のため??」という意味不明な団体にあえて登録してまで大会に出ようという気はありません。
そんな意味不明なところとお付き合いする時間あるなら、しっかり練習するため、学習するために時間を使うべきと考えております。

当チームの中学部の今の考えは
・試合や大会など、実戦経験を積むのは中学生としては大事にはなってくるが、無理に遠征を組んだり、連盟に属することで体力的酷使に繋がる無理なスケジュールになるくらいなら、加盟には慎重になる
・「個人技術」の向上に時間を使う。個人技術の低いものにチームプレーはあまり期待できないから。
・計画的な「体力強化」。体力がないものに個人技術の向上はあまり期待できないから。
・原則は指導者ファースト・保護者ファースト・連盟ファーストではなく、「選手ファースト」で考える。
・ウチのチームでやってみたい。という選手であれば、地域や学校等々関係なく受け入れる。

となります。

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