2024年3月29日金曜日

今季初の対外試合

 先週末、今年初の対外試合(練習試合ではなく、大会)がありました。

まぁ…。 結果は散々なものでして。

昨年からずっとこんな感じなのですが

正直、私も中学・高校野球を指導してきて

昨年、小学生の野球を腰据えて1年間見てきましたが


先日対戦させていただいたチームさんは、以下のようなことはしなかったことを先に述べておきまして…。


「小学生の野球の試合で勝つ戦術」は

野球界のため、ひとりの大人として

とってはいけない戦術が非常に多いなと感じました。


捕手が弱肩(2塁までにまともに届かない)のが分かっていて、盗塁のサインを出すのは

まともな大人がやることではないなと思いました。

それでもノーサインで勝手に走る子には、


「それは『勝負』とは言わないから。チームのため、君の将来のために今日は走らないでくれ」


と話しています。


当チームはスクイズもしません。

基本、警戒してそれに対応できる小学生バッテリーはいません。

そんな中で、スクイズさせても何も学ぶことがないだけです。

気持ちいいのは、小学生指導者とは何ぞやということが分かっていない勘違い監督だけです。

1試合に2発も、3発もスクイズをかまして

シャカリキになって勝ちにくるバカ監督もいました。(おそらく、相手は「相手の選手と監督はバカだな」と思っていると思いますが)

かなり多いですよ、富山県にはこんな少年野球監督…。

2024年3月24日日曜日

3月も後半になり

3月も後半になり、卒業式も終えて
早速、今年度初めての試合(あっさり負けましたが…)も行いました。

実は当チームに
県外の超強豪校に進学予定の中学3年生が一名
昨年の秋頃より練習に合流していました。

あるきっかけで、送球の「イップス」となってしまい
所属チームの指導者からは
「そんなもん、しらんわぁ 自分で何とかせい」
と、にべもないような態度で言われ、特に適切な指導を受けることもなく…
そんな状況で、私に相談があり
「じゃあ、うちで一生練習しましょう」
ということになりました。

私を含めた当チームの指導陣は
もちろん、技術的なこともそうですが
イップスになる人によくある傾向で「筋肉でプレー」しているので
そのあたりのイメージを作り変えることなど
いろいろ、本人とコミュニケーションとりながら進めてきました。
今となっては、全く問題なく近距離のスローイングもスムーズにできるようになっています。
かといって、イップスというのは治るものではなく、また何かのタイミングで発症しやすいものなので、「イップスとの付き合い方」もいろいろ本人と話しながら、伝えてきました。
おそらく、もう大丈夫でしょう。

今週末の練習を最後に、富山を離れ
「野球人生・最初の勝負」の3年間に旅立ちます。
ウチの選手の面倒もよく見てくれていましたので
むしろその点で、学ぶことが多かったのではないかなと感じるほど
年下の子にきちんと接してくれていました。
私も、ウチの選手にも良い出会いになったと思っております。


2024年3月18日月曜日

当チームの中学部の考え

先日、ある方から
「富山市内には今、中学軟式野球クラブチームは1つあるが、2つ目・3つ目のチームが発足させようという話が出てこない。 今の小学生の子が、中学でも野球をしたくても選択肢が少ない」。
という話を聞きました。

「選択肢」という意味では
富山県内には、私が知る限りですが、中学硬式クラブチームは10ほど存在しているかと思います。
硬式チームは、とにかく遠征が多く、お金がかかります。(例で、保護者に寄付金ノルマ10万円を課すチームとか、夏休みに一人当たり30万円ほど遠征費がかかったチームがあります…)
真冬の2月に関西方面に試合に行ったり、キャンプをはったりしています。
私は、「はたしてそれは、体がまだできていない中学生の野球にそこまで大金使ってまで必要なことなのか??」と常々思っています。
お金の面もそうですが、いつ勉強して、いつ野球チーム以外の人と付き合いをする時間を持つのかというくらい、野球に拘束されます。(もちろん、保護者も)
あまり書くと、硬式チームへの批判ともとられるので、この辺で止めておきますが…。
経済的負担と時間を考えると、選択肢から外さぜるを得ない家庭もあるかと思います。

実戦経験も大事ではありますが
高校へ行くと、「チーム全体練習」に使う時間は多く取っても、意外に「自分の課題練習」の時間が取れないという野球部は結構あります。
それと、高校球児でよくあるのが
中学時代に試合はよくこなしてきたが、自分の課題を見つけてそれを克服する練習の仕方というのを学んできていない選手が大変多いです。(特に富山県は非常に多い)

週末の試合でエラーをした、打てなかった、良い投球ができなかった…。
その結果を踏まえて、課題を見つけて、対策と計画を立てて、練習をする。ということを、教えてもらえていないのでしょう。
勝った負けただの、活躍したしてないだの、どうでもいいことに一喜一憂して、やるべきことをやらずに終わっているのでしょう。
そんな感じで、中学3年間を終わるのは大変時間の無駄です。

当チームは、試合をたくさんこなすとか、試合で勝つとかということより、将来のための練習・トレーニングに重きを置いてスケジュールを組むようにしています。
無駄な遠征で時間とお金を使うくらいなら、選手にはしっかり練習をしてもらいたいと考えています。
 
「市内の子のみで編成されたチームでなければエントリーさせません」と、富山県中学校体育連盟のルールらしいですが、そのような「いったい誰のため??」という意味不明な団体にあえて登録してまで大会に出ようという気はありません。
そんな意味不明なところとお付き合いする時間あるなら、しっかり練習するため、学習するために時間を使うべきと考えております。

当チームの中学部の今の考えは
・試合や大会など、実戦経験を積むのは中学生としては大事にはなってくるが、無理に遠征を組んだり、連盟に属することで体力的酷使に繋がる無理なスケジュールになるくらいなら、加盟には慎重になる
・「個人技術」の向上に時間を使う。個人技術の低いものにチームプレーはあまり期待できないから。
・計画的な「体力強化」。体力がないものに個人技術の向上はあまり期待できないから。
・原則は指導者ファースト・保護者ファースト・連盟ファーストではなく、「選手ファースト」で考える。
・ウチのチームでやってみたい。という選手であれば、地域や学校等々関係なく受け入れる。

となります。

2024年3月11日月曜日

小学生の野球ではまず起きないプレーをあえて練習しています

 チーム代表の干場です。


当チームでは小学生の野球ではまず起きないプレーをあえて練習しています

そのなかで、投手のとって非常に重要な投内連携

私の中でも、私は特に重要視しているシーンの一つ


・ランナーなしの場面

1,2塁間のゴロ

ファーストが捕りに行くが捕れず 深追いしたため、1塁ベースの戻れない

セカンドがほぼ定位置に近い場所で捕球

1塁ベースカバーに走ってくる投手に送球


これは小学生のうちから練習しておくべきだと考えています。

前から投げつけてくるボールを走りながら捕る。

富山県の高校野球の投内連携を見ていると、これをしつこく練習していると思えるチームはあまりありません。

動体視力は6歳くらいから急速に発達し、10代後半でピークを迎えます。

なので、このプレーは高校で初めて練習しているのでは遅い(身につくまで時間がかかる)のではないかと、当チームは考えています。


もちろん、大半の選手は捕れません。

捕れずに、頭にボールが当たったり、スルーしたりします。

ある程度手加減して、投げていますが

止まったり、大回りしすぎてファウルグラウンドに出てしまう選手もいます。

でも、しばらく繰り返して練習したら、全員出来るようになりました。

これからも継続して練習します。


ということを、高校野球で初めて練習して

頭に当てたり、スルーしたり、止まったり、ファウルグラウンドへ逃げたり…

では、「あぁ… 試合に使えるまでに時間かかるなぁ」という印象になるでしょう。


「そんなプレー、小学生の試合では起きないよ」

「そんな練習は小学生にはまだ早いよ」

というようなことをよく言う指導者は、傾向的に勉強不足・時代遅れな人が多いです。


もちろん無理のない範囲で。ですが

「やればできる」と思えることはどんどん練習してもらって、どんどん上手くなってもらおうと当チームは考えております。

2024年3月6日水曜日

「子供のため」「選手のため」「後輩のため」は嘘

二言目には
  • 「子供のため」という親
  • 「選手のため」という監督やコーチ・チーム関係者
  • 「現役選手のため」というOB(私のド田舎母校OB会のジジイや、「昭和」丸出しの一部の元プロYouTuberのみっともない話を聞いていると特に思う)

これを口癖のように言う人 私は嘘をついていると思って聞いている
私もほとんど言わないが、たまに言ってしまうときがある
そのたびに「あ、いちいち言わなくともいいことを言ってしまったな」と心の中で自覚するようにしている

人はなんだかんだいって基本的に「自分のため」に生きているものだと思う
「子供のため」「選手のため」「後輩のため」とわざわざ盾にして口にするやつは、間違いなく自分のこと、自分が目立つことしか考えていない 幸せを実感して生きていない大人なのだと思う
本気で、子供・選手・後輩のことを思う人は、「〇〇のため」などど当たり前すぎることをいちいち口にしない

私が少年野球の指導者を続けていきたいと思う理由は
私の野球人生の答え合わせをしていきたいから
「やはりあのときにああいうことしたから、肩を壊したのか」
「あのときにこういう勉強と練習がたりなかったから、ダメだったのか」
「あのとき、あんなものの考え方だったから、人間関係がうまくいかなかったのかな」
などなど
現役引退後20年以上、判明した答えが
これからの選手の参考になるのであれば、そこは惜しみなく伝える
というスタンスです
すべてが「選手のため」「子供のため」などと口癖のように言う思いあがった考えは、私にはない
※そんな指導者では、選手もクドくて疲れるでしょう…

2024年3月5日火曜日

ダニングクルーガー効果



ダニングクルーガー効果というのをご存じでしょうか
能力の低い人や、経験の浅い人が自分の能力を正しく評価できず、過大評価してしまうという、認知バイアスの一つです

ダニング氏とクルーガー氏は、「能力の低い人が自分を過大に評価してしまう理由はなぜか」という研究を行ったそうです。
大学生を対象に筆記試験を行い、その成績を自己評価してもらう、という実験です。
これにより、成績の悪い人ほど自己評価が高く、成績の良い人ほど自己評価が低いという結果だったようです

私が思うに
自分の若かりし日々も含め
世の中の野球選手の結構な人数でダニングクルーガー効果に陥っているような気がします…



2024年3月4日月曜日

全国大会出場の横断幕や看板…



この話を書く前に、まず述べておきたいのですが

頑張っている選手は、まったく関係ないし悪くないし

看板屋や印刷屋の商売を邪魔しようという気もありません


全国大会出場の横断幕や看板…

あれ、やらなきゃいけないんですかね?


私も高校2年の時に、センバツ甲子園に出場した際

まだ、ベンチ入りが決まったわけでもないのに

うちの親が

「横断幕を作った」

「どこに掲載しようか」

「誰に許可必要なのか」

とか言い出して

私は

「みっともないから、やめてくれ!!」

と家で大暴れしたのを記憶しています

結局、しょうもない保護者会が

「横断幕はやらないといけない」

みたいな意見となり、近所に貼りだされました

2月中旬くらいの吹雪で、吹き飛ばされていたのをみて

拾ってきて、燃やしてやろうか…と思ったほどでした


何のアピールなんですかね…

「うちの子たち、頑張ってるのでみなさん応援してください!」

ということなんでしょうか…

頑張っている選手には、必ず誰か見ていますが

いちいち大勢の人に伝えることではなく…

こんなことは、監督コーチや親がやってはいけないことの一つのような気がしますが…


勝つことが

子供の課題ではなく、

「子供の課題は、大人の課題」と勘違いした指導者や親たち大人のエゴがこのような状況にしている気がしてなりません

話は少しそれますが、あの保護者会のおそろいのTシャツやポロシャツとか

みっともない恰好でくる親がいるからということで

ジャージまでそろえて購入する保護者会もあります

私から見たら、おそろいのTシャツやポロシャツを着てスタンドにいる大人の集団が、みっともなく不気味に感じます

※口が悪く、すいません…


ちなみに当チーム、保護者の方におそろいの服の購入など求めていませんし、何の規則も設けておりませんが、

皆様、少年スポーツの試合会場において極めて良識のある、全く違和感のない身なりで来られます


毎年、春先や夏休み・冬休み前に

バンバンと道路沿いに貼りだされる「〇〇全国大会出場! 〇〇〇くん 〇〇〇さん!」

上記の私の「もしかしたら古い価値観」と、もやもやとした思いで見ております